いびき防止の最強アイテム!マウスピースによるいびき抑制効果とは?
「いびき」でお困りの方、「いびきがうるさい」とパートナーや家族に嫌な顔をされている方。
いびきを解消する方法はいくつかありますが、そんな方々に今回はマウスピースを使ったいびきの解消法をご紹介したいと思います。
マウスピースを使った解消法は別名「スリープスプリント」とも呼ばれています。
「スリープ=睡眠」「スプリント=支えるもの」で「睡眠を支えるもの」という意味になります。
では、マウスピースを使って改善できるケースやその効果、費用、特徴などスリープスプリントについてご紹介していきます。
Contents
いびきの原因って、そもそも何?
どんな症状にも原因があって、その原因を知ることで効果的な解消法が得られるはずです。
まずはスリープスプリントの本題に入る前に「いびきの原因」について理解を深めていきましょう。
いびきには考えられるいくつかの原因がありますが、共通していることは何らかの原因で「気道が狭くなっている」ことです。
気道が狭まることで呼吸時に喉の粘膜がブルブルと振動して発生する音、それがいびきのメカニズムです。
では、それらの原因にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
① 口呼吸になっている
口呼吸をしている人の多くは花粉症や鼻炎等で鼻がつまっている状態にあることが多いのではないでしょうか。
一般的に鼻呼吸に比べ口呼吸の方が気道が狭くなると言われていて、それが原因でいびきをかく場合があります。
② 気道が圧迫され狭くなっている
気道が圧迫されている場合で考えられる主な原因は「肥満」です。
太り過ぎで首まわりに余計な肉や脂肪がついて、それが気道を圧迫してしまう場合があります。
③ 日常のストレス
意外と知られていない原因のひとつに「ストレス」が挙げられます。
ストレスを感じている状態の脳は通常よりも多くの酸素を必要とし、鼻呼吸の酸素量では足りなくなることから口呼吸になることが原因のひとつとして考えられています。
また、ストレスを解消するために通常以上に身体の回復が必要となるため、筋肉が普段に増して緩むことで喉の筋肉も同時に緩み、それが原因で気道を狭めてしまうという場合もあるようです。
④ 飲酒
お酒を飲むと身体が緩みリラックスした状態になります。もちろん喉も例外なくリラックス状態で筋肉が緩みます。
また、飲酒によって血行が良くなり血管が膨張します。それらが原因でいびきにつながる場合もあると言われています。
⑤ 筋肉の衰え
筋肉が緩むことの原因のひとつに「老化」が挙げられます。
老化によって舌や喉を支える筋力が弱くなることで気道が狭くなったり、舌が喉に落ち込むことでいびきをかくというケースも考えられます。
いびきは迷惑をかけるだけではなく、自分自身の健康を脅かします。
自分視点だけでなく家族やパートナーも含めた視点で考えると、いびきの最大の被害はその音による「他者の安眠の妨げ」が挙げられます。
眠れない、休まらない、ストレスが溜まる。こんな悪循環が相手に迷惑をかけ、場合によっては人間関係をも崩しかねません。
また、いびきをかいている人は「睡眠時無呼吸症候群」を引き起こす場合もあるので注意が必要です。これは寝ているときに呼吸が止まってしまう症状です。
呼吸が止まるだけでしょ?と甘く考えてしまいがちですが、呼吸が止まるということは脳に酸素が供給されないということを意味します。
睡眠時に酸素が供給されない状態を繰り返した脳は十分な休息がとれず、その結果「耐えきれないほどの眠気」や「高血圧、心不全、脳卒中などのリスクを高める危険性」もあるのです。
例えば、運転中に耐えきれないほどの眠気に襲われたら…と考えるとどうでしょう?
それは間違いなく不幸な結果を引き起こすのではないでしょうか。そうならないためにも、効果的な解消法を知って対策を行うことが大事になってくるのです。
それではここからは本題の「マウスピースによるいびき解消法」をご紹介していきます。
マウスピースはこんな人に効果的!
マウスピースによっていびきが解消すると言っても、誰にでも効果があるというわけではありません。
効果が見込める場合として挙げられるのは「舌が喉に落ち込むことが原因で気道を狭めてしまっているケース」です。
具体的には「鼻呼吸しているのにいびきをかく」「加齢や肥満が原因のいびき」「もともとアゴが小さい方のいびき」などがそれに該当します。
このような症状以外で、例えば口呼吸が原因と考えられるいびきには効果が期待できないので、ご使用の前に自分がどんなタイプのいびきに該当するのか、きちんと把握して下さい。
自分がどれに当てはまるかよくわからないという方は、耳鼻咽頭科で検査してもらうことをオススメします。
さらには、場合によっては医師に相談した方が良いケース(扁桃腺肥大やアデノイド肥大)もあるので、これらに思い当たる場合は決して自己判断せず必ず医師に相談してマウスピースを使用するかどうかを判断した方が良いです。
マウスピースのメリットとデメリット
さて、自分はマウスピースで効果がありそうだというケースに該当した方は、マウスピースを使うことで得られるメリット、デメリットについて学んでいきましょう。
まず、マウスピースを使用することのメリットは次のようなことです。
- 90%以上の人に効果があると言われている
- 市販品ならば安価なので手軽に試すことができる
いびきは舌が落ち込むことが原因であるので、舌が落ち込むことを防止して気道を確保すればいびきは改善します。
高い確率で効果を発揮するのは、マウスピースがそれらの原因を解消してくれるからです。また市販品も販売されているので、歯医者に行かずとも安く手に入れることができます。
次にデメリットは以下のようなことが挙げられます。
- 入れ歯や成長過程の子供は使用できない
- 虫歯や歯周病のある人には適さない
- 顎関節症の人には適さない
- 鼻の通りが悪いなど鼻に異常がある場合は適さない
- 毎日着用しなければならない
マウスピースは下顎を前方に動かすようなカタチになるので、骨が成長途中にある子供などは使用できません。また、口や顎になんらかの病気や症状を持っている人は、その症状が悪化してしまう恐れがあるために使用は控えましょう。
そしてマウスピースは睡眠時に毎日着用することになるので、普段ないものが口の中にあるという違和感に寝付けなくなるような神経質な人も不向きとされています。
いびき防止用のマウスピースの費用や作り方
ひとことにマウスピースと言っても市販品から自分用に作ってもらうものまで様々です。
市販品のものであれば1000円前後からありますが、自分の骨格に合わないと全く効果がないという場合もあるようです。
安いのでとりあえず試してみようという軽い気持ちで始めるには、例えば、
販売サイト:楽天市場
販売価格:1340円
といったような市販品という選択は良いと思います。
ただし、市販品を使ったけど効果がなかった…という場合には、そこで諦めるのではなく、自分用のマウスピースを作ってもらう方法もあるということを覚えておいて下さい。自分用に作った場合は、だいたい1.5万円前後(保険適用時)、4〜5万程度(保険適用なし)といった感じです。
※保険が適用されるかどうかは耳鼻咽頭科などの専門の医療機関にて受診後に睡眠時無呼吸症候群と診断され、その診断を基に歯科にてマウスピースをつくる場合になります。
きちんと医療機関を通して自分用に作成したものなので、効果が全くないということは少ないと思います。
自分用のものを作る場合に少しでも費用を安くしたいという方には、自分で歯型をとってつくるタイプ(数千円程度)もあるので参考にしてみて下さい。自分で歯型をとるものは、暖めたマウスピースの型を噛むことで歯型をとって作るという商品です。
自分でつくるので失敗することもあると思いますが、価格が安いことを考えると選択肢のひとつとしては十分あるのではないでしょうか。
マウスピースの使用上の注意点!
マウスピースの使用上方法とその注意点についてもご紹介しておきます。
① 寝ている間はずっとつけたまま
まずマウスピースは夜寝る前に装着し、寝ている間中はずっと装着したままになります。寝ているときに口に異物を入れるカタチになるので、最初は違和感で寝付けない場合もあります。
また、寝ている間中ずっと装着しているので、朝起きてマウスピースを外すと歯がどこか浮いたような違和感を感じるかもしれません。
② マウスピースの洗浄は慎重に
口の中に入れるものなので、当然ながらマウスピースのクリーニングや保管にも気をつけなければならないことがあります。
マウスピースの掃除は、朝起きて外した時に歯ブラシを使って磨いておきましょう。
この時に歯磨き粉は使わずに磨いて下さい。歯磨き粉を使って磨いてしまうと、マウスピースが傷つく場合もあるので注意して下さい。さらに週に1度程度は塩素の入っていない入れ歯用洗浄剤を使って汚れを落とすことをオススメします。
洗い流す際に注意するのは必ず水で行うこと。殺菌のためと言って熱いお湯などで流してしまうと、マウスピースは樹脂製なので熱で変形してしまいます。
③ マウスピースを乾燥させない
保管については専用のケースにいれて保管するか、水に入れるなどして乾燥するのを防ぐようにしましょう。
④ 自分の口の中のお手入れも怠らない
そして、意外と見落としがちなのはマウスピースの手入れよりも自分の口の手入れです。マウスピースを装着すると唾液が口のなかにまわりづらくなるので、虫歯、歯周病といった口のトラブルが発生しやすくなります。
マウスピースを清潔に保つことも大切ですが、同時に自分の口についても普段以上に気を使ってメンテナンスをしましょう。
マウスピースって意外と大変!こんないびき対策もしてみては?
さて、マウスピースを使ったいびき解消法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
手軽に試してみようと思ったけど、口の中の違和感とかメンテナンスとか結構大変そう…なんて方もいたのではないでしょうか。
そんな方のためにマウスピース意外の方法も簡単にご紹介しておきます。
市販品を使用した方法では、ブリーズライトなど鼻の気道を広げる鼻腔拡張法というものもあります。
関連記事:ブリーズライトでいびき対策!使って効果がある人はこんな人。
ただし、この方法は喉まわりが原因のいびき(喉の脂肪のつきすぎで喉の気道が狭くなっている場合など)には効果がないので注意が必要です。
その他には、口呼吸抑制シールというものも市販されています。これは文字通り口呼吸を抑制するために口の上下をテープで抑えて、口呼吸が原因のいびきを解消するものです。
さらに他の方法としては、最近注目されているいびきサプリメントを使う方法もあります。
マウスピースやブリーズライトはいびき解消器具を装着していびき対策を行いますが、こちらは専用のサプリメントをただ飲むだけです。サプリメントを飲むことで、いびきの原因となっている「筋肉の低下」を補います。
一見するとサプリメントで筋力を補う?と不思議に思ってしまうかもしれませんが、いびきサプリメントには筋肉の働きに作用する栄養素が含まれていて、サプリメントを飲むことで緩んでしまった喉の筋力が復活して、その結果喉の気道確保につながるという仕組みなのです。
この方法は何よりも「ただ飲むだけ」で良いので、最も手軽で試しやすい方法とも言えるのです。
いびきサプリメントについてはこちらの記事で,特徴や効果、人気の商品の紹介などをしていますので参考にしてみてください。
関連記事:いびき防止サプリ人気ランキングBEST5!口コミや効果の高いモノを厳選紹介。
まとめ
さて、今回は多くの人が悩みを抱えているいびきの解消方法について、マウスピースを使用したスリープスプリントを中心にご紹介してきました。
いびきの原因や自分との相性によってはマウスピースは非常に効果の高い方法である一方で、必ずしも誰もが効果が出る方法ではないということがおわかり頂けたと思います。
また、いびきの解消法はマウスピース以外にもいくつかあるということもご理解頂けたのではないでしょうか?
きちんと原因を解明して、自分に合った負担の少ない方法で改善していくことが大切なことだと思います。
今回の記事を読んで思い当たるところがあった方は、まずは耳鼻咽頭科で受診して原因の解明から始めてみて下さい。