塩とレモンで歯が白くなる!?裏技とも言える食材ホワイトニング法の真相とは?
日常に置いて、歯の着色汚れに悩む人は多いはず…
コーヒーや紅茶、タバコのヤニで歯の表面に付着してしまった着色汚れ。
その着色汚れを、「塩」と「レモン」を使って汚れを除去できるのでしょうか?
家にある食材で歯を白くすることができるとしたら、こんな手軽でうれしいことはありません。
今回はそんな塩とレモンの成分や効能を検証して、その他の着色除方と比較しながら解説していきます。
Contents
そもそも、歯はなぜ黄ばんだり汚れてしまうの?
最近では「ステイン」という言葉を良く耳にしますね。ステインとは歯の着色汚れという意味です。
では、どうしてステインができてしまうのか、多かれ少なかれ悩んでる人は多いはずです。
ステインの原因は、代表的なのは、コーヒーの成分のポリフェノール。ちなみにポリフェノールはワインやココアなどにも含まれ、ポリフェノールは植物が作りだす抗酸化物質の一種です。
ポリフェノールと聞くと、体に良いイメージしか浮かびませんよね。なのに、どうしてステインを作ってしまうのでしょうか。
その原因は、歯のエナメル質にタンパク質で構成された唾液成分である「ペリクルの膜」にあります。
本来、ペリクルはエナメル質を保護してくれて、フッ素とともに働くことにより、歯のエナメル質表面の小さな傷を修復してくれる働きがあるもの。そんな大事な役割をはたしてくれているペルクルには細菌が付着しやすく、プラークが溜まりやすい弱点があったのです。
結果、小さな傷を修復する働きは色素沈着を引き起こし、着色汚れを引き起こしていまっていたのです。
なお、着色汚れは時間が経てば経つほど歯に固着して、落ちにくくなる厄介なもの。そのためにも、まめな歯磨きで予防することはとても大切なのです。
塩が歯にもたらす効能や注意点について
みなさんは、塩での歯磨きをしたことがありますか?
塩には歯の炎症を抑える効果があるとされていて、口臭を改善する効果もあるとされています。塩で歯磨きした場合、歯肉の引き締め効果もあるとされています。
ただし、注意が必要な場合があって、すでに炎症が悪化・出血が起きている場合はやめましょう。
そんな塩磨きですが、デメリットもあり、1番に怖いことは塩分の過剰摂取!!歯根から吸収された塩分が動脈硬化を引き起こす原因となる最悪、人体への影響も…
そして残念なことは、塩で歯磨きをしても研磨剤が入ってないため、しつこい着色汚れを落とすことはできません。
ただし、茶渋程度のタンニンによる着色には少しは効果が期待できるかもしれません。タンニンが塩と吸着し、着色が剥がれ落ちる仕組みから若干ではありますが効果が期待できます。
しかし塩で歯を磨く場合は繊細な力加減も必要で、強く磨きすぎると塩の種類や塩結晶で歯の表面や歯茎を傷つけてしまう場合も…塩磨きをするさいは、細かなしをでやさしくブラッシングする程度がよさそうです。
レモンが歯にもたらす効能や注意点
レモンは昔から薬として使われて、現代でも研究によって更なる効能が明らかになっています。
最近では「ミランダ・カーさん」もレモン水を愛飲してるほど、レモン水の効能が注目を浴びています。
レモンの効能には口臭防止作用があります。レモンに含まれる成分の殺菌・抗菌作用は、口臭・虫歯、口内炎の発生を抑制してくれるのです。
なので食後や朝にレモン水で口をゆすぐと、匂いやネバつきを防いでくれる効果が期待できます。
ただし、レモンは歯のエナメル質を溶かしてしまうことがあるため、毎日のように口をゆすぐのはやめておいた方がよさそうです。
塩とレモンの組み合わせは、歯にとって最悪!やめましょう。
塩とレモン、どちらも歯にとって良い効果をもたらす食材ではありますが、注意点やデメリットも多いです。
そしてこの両方の食材を組み合わせると、さらなる歯への負担やリスクが掛かってしまうのです。
レモンに含まれる成分であるクエン酸はエナメル質を柔らかくし、その柔らかくなった歯を塩で磨く過剰に研磨効果が発揮されてしまい、やがて、エナメル質がボロボロになってしまう可能性が大いに考えられます。
最悪の場合は、歯に傷がつき、その部分が変色してしまうという事態を招き、着色除去どころの話ではなくなってしまいます。
両方とも口腔ケアには効果的ではあるけれども、一緒に組み合わせて使ってしまうと歯への負担や危険性が増してしまうので、避けた方が良いでしょう。
他の食材を使った歯磨きで、歯は白くなる?
塩やレモン以外にも、それを使って歯磨きをすると歯を白くできるという食材がありますが、本当なのでしょうか。ここで紹介していきます。
① いちご
子供から大人まで大好きな人が多い「いちご」。このいちごで歯を磨くと歯が白くなると言われています。
いちごにはキシリトールとリンゴ酸が含まれています。
ガムや飴でお馴染みのキシリトールは、口の中の酸を中和させてくれて、虫歯菌の原因となるミュータンス菌の活動を妨げる効果をもたらします。歯垢も付きにくくする効果もあり、虫歯予防にもなります。
またピーリング剤によく使われる成分のリンゴ酸は、歯のエナメル質に着色してしまった物質を浮かせて剥がしやすくしてくれます。
この2つの成分により、歯を白くキレイにしてくれる効果が期待できると言われているのです。
しかし期待の効果のほどは、他のホワイトニング方法に比べればかなり効果は低いです。食材で歯を白くするという裏技は通用するレベルではないということです。
また着色が取れないからと歯を強く磨くのは逆効果にもなります。エナメル質が傷ついてしまい、そこに、新たな着色を作ってしまう原因となってしまうからです。磨きすぎには注意が必要です。
② バナナ
またバナナも歯を白くできると注目を集めている方法の一つです。
バナナの皮を使って歯を白くする方法は、バナナの皮の内側で歯を1分ほどこすって、バナナの皮の成分が付いたまま10分ほどそのままにして、その後乾いた歯ブラシで磨くというものです。
バナナに含まれるフルーツ酸やカリウムが着色汚れを溶かす効果があり、その結果歯を白くできるとも言われています。
しかしこの方法は、バナナのフルーツ酸によって歯についた汚れや着色を落としているだけであって、歯の内部まで漂白できるわけではないので、今以上に歯を白くする効果というのはないのです。
またいちご同様に、酸によって歯のエナメル質を溶かしてしまう可能性もあるので、歯へのリスクを考えるとやめておいたほうがいい方法です。
手軽に歯を白くしたいなら、セルフホワイトニングがおすすめ!
手軽に歯を白くしたいからと言って、塩やレモン、いちご、バナナなどの食材を使ってやってみても効果の程はほとんど期待できません。また効果がないどころか、歯への負担やリスクを伴います。
そこで家で手軽に歯を白くしたいのであれば、セルフホワイトニングがおすすめです。
セルフホワイトニングは自宅で自分で施術するシステムからの呼び名であって、漂白効果はありませんが、歯の表面の着色をある程度は落とすことはできます。なので、なんとなく白くなったと感じる・実感することは可能でしょう。
セルフホワイトニングでは医薬品を使用できませんが、今は市販品で安価な物から高価なものまでセルフホワイトニング用の歯磨き粉やグッズが数多く発売されています。
予算にあったホワイトニング剤を購入し、自宅でセルフホワイトニングを今日から初めてみてはいかがでしょうか。
関連記事:男の歯を白くする歯磨き粉&ホワイトニングジェルおすすめTOP25選!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
誰しも笑った時に、白く輝く歯にはあこがれるもの。
しかし、塩やレモンといった食材でケアするのには無理があります。
着色汚れを沈着させないためにも、やはり、こまめな歯磨きが必要不可欠です。
またすでに付いてしまった歯の汚れや黄ばみに関しては、セルフホワイトニングの商品を試してみることをおすすめします。
ホワイトニング商品もかなり品質の良いものも販売されているので、歯医者に行かなくても歯を白くすることも可能だからです。
何事も、努力を怠らず、日々のデンタルケアの継続が白い歯への近道です!