筋トレをするとハゲる?その真相と5つの対策法を紹介!
ほとんどの方が聞いたことがある「筋トレするとハゲる」、という情報は本当なのでしょうか?
今回は、8年間筋トレを続けてきた今年で33歳になる私が、自身の髪の状態のことも含めて「筋トレとハゲ」について真相を追及していきながら、対策法についても紹介していきます。
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なぜ筋トレをするとハゲると言われているのか
筋トレをするとハゲると言われている一番の要因は、男性ホルモン(テストステロン)です。
筋トレをすると男性ホルモンが増加する、ということがこれまでの研究者の実験で分かっているのですが、この男性ホルモンが増加することがハゲる原因であると言われているからです。
1950年代、男性ホルモンとハゲの関係について有名な実験をした科学者がいます。アメリカのジェームス・B・ハミルトンという博士です。
この実験では、去勢した(睾丸をとった)男性のハゲ具合について調べたのですが、その結果、
- 思春期に入る前に去勢した男性は、生涯ハゲることはなかった
- 薄毛の男性が去勢したら、薄毛の進行が止まった
ということがわかったのです。
男性ホルモンのほとんどは睾丸で作られているので、男性ホルモンがハゲの進行に深く関わっているということがこの実験で明らかになったのです。
そして男性ホルモンとハゲの関係をさらに裏付ける実験として、今度は去勢された男性に男性ホルモン(テストステロン)を注射して調べた結果、もともと薄毛だった男性が去勢したらハゲの進行は止まったが、テストステロンを注射したらまたハゲの進行が始まったのです。またテストステロンを投与する期間が長ければ長いほどハゲも進んでいきました。
これによりハゲの原因は男性ホルモンであるということが一時は確立されたかと思われましたが、まだ話の続きがあり、もともと薄毛ではない男性にテストステロンを注射しても薄毛にならなかったという例もあったのです。そしてその薄毛にならなかった男性はみな家族にハゲがいない人でした。
男性ホルモンが増えても、ハゲる人とハゲない人がいる
ハミルトン博士の研究により男性ホルモンとハゲの関係性について大雑把には明らかにされたわけですが、男性ホルモンを投与してもハゲない人がいる理由は証明されずにいました。
ですが最新の研究では、男性ホルモンが5-αリダクターゼという酵素の働きにより変換された、悪玉男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)がハゲの原因であることが明らかになっています。
男性ホルモンが増えること自体がハゲの原因になるのではなく、5-αリダクターゼという酵素の分泌量だったり、悪玉男性ホルモンに変換されやすいかどうかだったりが、ハゲの根本的な原因というわけです。
つまり、
男性ホルモンが増加しても、ハゲる人と、ハゲない人がいるということです。
筋トレすることで髪の栄養が不足することも
男性ホルモン以外にも、筋トレがハゲる原因と言われる理由があります。
それは、髪の栄養不足です。実は髪も筋肉と一緒で主成分はタンパク質でできているのですが、筋トレをすることにより筋肉の増強や回復に多くのタンパク質が消費されるので、髪を作るためのタンパク質が不足してしまうのです。
髪の栄養となるタンパク質が不足するとそれが原因で健康な髪が育たなくなり、結果ハゲてしまうということです。
ですが髪の栄養不足というのは、極端な例です。筋トレにプラスして過度な食事制限などをしない限り、栄養不足がハゲの致命的な原因になると考えることは難しいでしょう。
筋トレをしてハゲる人もいれば、ハゲない人もいる
このように男性ホルモンが増加してもハゲない人がいるということや、栄養不足によって起こるハゲならしっかり食事を摂ればいいだけなので、筋トレ=ハゲる、ということにはならないと言えます。
ただ、男性ホルモンが増えたことによりハゲが進行するという人もいるので、正確にその関係性をまとめると、
- ハゲやすい人は筋トレでハゲが進行する
- ハゲにくい人は筋トレでハゲは進行しない
ということになります。
つまり、ハゲやすい人は筋トレをすることでハゲを進行させてしまう可能性もありますが、ハゲにくい人は筋トレしても全く影響がないということです。
つまり、「筋トレするとハゲる」というのは個人差があるので、正解でもあり間違いでもあるというわけですね。
24歳から8年間筋トレを続けてきた編集長の筋トレとハゲについての考え
参考になれば良いのですが、ここでメンズクエスト編集部(32歳、男、独身)の私の経験談にもとづいた意見を。
私は24歳から週3回くらいのペースで筋トレを続けてきて、かれこれ8年間筋トレを続けています。ベンチプレス、スクワット、デッドリフトを中心にして全体的に鍛えてきました。筋トレは毎回しっかり追い込むことを意識して、現在ではベンチMAX100kg、スクワットMAX130kg、デッドリフトMAX150kg、持ち上げられるようになりました。タンパク質を多めに摂ることと、ジャンクフードは食べないようにしている以外、目立った食事制限などはしていません。
そんな筋トレ中級者の私が、24歳の頃と32歳の今の髪の毛の具合を比べてみた感想なのですが、少し薄毛になったかなと感じます。もともと猫っ毛だった髪の毛が少しだけ細くなり髪のボリュームが減ったように思います。ただ見た目は全くハゲてはいません。自分で髪質が変わったなと気付く程度で、何でも言い合える昔からの友達でも、髪ちょっと薄くなった?なんて言われたことは一度もありません。
また髪質が変わった原因に関しても、筋トレだけが原因とは考えられません。20代当時ブラック企業に勤めていた私はかなりの仕事のストレスを抱えていて、睡眠時間は4~5時間くらいで、毎日14時間労働を強いられた生活をしながら、休みの日には筋トレをするというサイクルで過ごしていたからです。
もし筋トレがハゲるということが本当ならば、ストレスと相まって今頃私の頭はハゲ上がっているはずです。でもしっかり髪の毛は健在です。髪のボリュームは若干減ったように思いますが、全くハゲてはいないのです。
そんなこともあり、私は「筋トレ=ハゲる」ということは間違った認識だと感じています。
事実、私は現在ゴールドジムに通って筋トレをしているのですが、筋肉隆々の人がみんなハゲているかと言われたら、「そんなことはない!」です。髪がフサフサの人もいれば、薄い人もいる、そんな印象です。ましてやそんなこと言ったら、ボディビル大会なんて出場者全員ハゲてないとおかしいですもんね(笑)
私が言いたいのは、「筋トレしても簡単にはハゲないよ」ということ。筋トレを取るか、髪の毛を取るか、そんな究極の決断をする必要なんてないのです。
筋トレでハゲないための5つの対策
先ほど「筋トレしても簡単にはハゲないよ」と言いましたが、筋トレがハゲを進行させてしまう可能性というのはやはりゼロではないです。
なので今の時点で薄毛に悩んでいる男性にとったら、少しの髪の変化も致命傷になってしまうわけなので、筋トレをやるべきかやらないべきかかなり迷われてしまうかもしれません。
そこで、そんな薄毛に悩む男性が筋トレでハゲないようにするための5つの対策法について紹介していきます。
①急激な減量(ダイエット)をしない
まず始めに、無理な減量をしないようにしましょう。
筋トレをしながら食事制限などをして急激な減量をすると、栄養不足に陥る恐れがあります。口から摂った栄養素というのは修復しなければいけないところに供給が偏るので、筋トレをしていたら筋肉ばかりに栄養がいって髪への栄養が行き届かなくなるからです。しかもそれが食事制限をしていたら、髪への栄養がほとんど届きません。
筋トレをしながらかっこいい締まった体を作るためには減量は必要ですが、髪のためにも急激にやろうとせず、長いスパンでゆっくりやることをおススメします。
②プロテイン以外のサプリメントは控える
画像引用元:バルクスポーツ
筋トレ効果を上げるためにさまざまなサプリメントがあります。中でもクレアチンやDHEAといったサプリメントには、成長ホルモンが含まれていて、筋肉密度を増加させるだけではなく、テストステロン濃度まで上昇させてしまいます。テストステロンの影響を受けてハゲやすい男性だとしたら、ただでさえ筋トレでテストステロンが増加してしまうのにそれ以上に増やしてしまうと、髪に悪影響を及ぼす恐れがあります。
筋肉増強剤(ステロイド)はもってのほかです。ステロイドの副作用としてハゲることがあるからです。
筋トレをするならサプリメントはプロテインだけにして、他の筋肉系のサプリには手を出さないようにしましょう。
③有酸素運動をする
有酸素運動が血行促進やストレス解消という効果があることは有名ですが、メリットはそれだけではなく、髪を育てる成長ホルモンを分泌する効果もあるのです。また悪玉男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)を減少させる作用があると報告している研究もあるほどです。
ハゲを進行させたくなければ、筋トレばかりするのではなく、ウォーキングや軽いランニング、エアロバイクなどをメニューに取り入れると良いでしょう。
④育毛剤や育毛サプリを使う
食事に気をつけたり、有酸素運動を取り入れているのに、すでに薄毛が進行してしまっているという方は、育毛剤や育毛サプリを飲むことをおススメします。
おススメは、AGA対策用の商品です。
AGA対策用の商品というのは、男性ホルモンの影響でハゲが進行してしまっている人向けのもので、悪玉男性ホルモンに変換させる作用をもつ5αリダクターゼを抑制する成分や、育毛・発毛を促進する成分、髪の元になる栄養などを配合しています。
AGAの症状を抑制する効果がある育毛剤が特に人気です。こちらの記事で人気の育毛剤の紹介や、育毛剤の選び方・注意点なども詳しく紹介していますので是非参考にしてみてください。
関連記事:30代男性におススメの人気育毛剤TOP10選!選び方や注意点も紹介!
⑤AGA治療をおこなう
AGA対策のサプリや育毛剤を試しても効果が見られないという場合は、AGA専門のクリニックで診察を受けることをおススメします。
AGA専門のクリニックに行くことにより、男性ホルモンの影響でハゲが進行してしまっているのか、その疑いがあるのか、他の原因でハゲているのかがハッキリできるからです。
そして男性ホルモンの影響によりハゲてしまっている場合は、適切な方法で治療を受けることができます。基本的に薬の治療になるのですが、診察を受けて処方箋をもらうことで、薬局などでは買うことができないAGA治療薬を買うことができるのです。
また、AGAの治療は保険が適用されませんが、そこまで高い費用が掛かるわけではありません。飲み薬の処方、塗り薬の処方だけであれば、4200円から通えるわけなので、お金を気にして今まで行く勇気がなかったという方は是非行って診てもらうべきです。
私もAGAスキンクリニック新宿店にカウンセリング体験に行ってきました。治療のことや実際に掛かる料金のことなどが知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
関連記事:AGAスキンクリニック新宿店の評判とは?無料カウンセリングを体験してきました!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
筋トレがハゲると言われているのは男性ホルモンの増加のせいなのですが、その男性ホルモンが増加してハゲる人もいれば、ハゲない人もいるわけなので、筋トレ=ハゲるというのは間違った認識です。過度に心配する必要はありません。
そして現在薄毛が進行中の場合は、筋トレでハゲないための対策法を実践してみてください。きっと良い方向に状況は進んでいくはずです。