おならが臭い原因と対策方法16選! 男のオナラを無臭に変える改善策とは?
自分のおならが臭いことで悩んでいませんか?
おならがよく出ることで悩んでいませんか?
おならは基本的に体から有害なものを排出する行動です。なので、回数が増えたからといって特に問題ではありません。しかし、彼女とのデートや会社の会議の時など、大切な時間にしたくなると困りますよね。
実は、おならの量や臭いにおいは改善することができるのです。
今回はおならを改善するための方法を、おならが発生する仕組みとともに解説していこうと思います。
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そもそも、おならの正体とは?
おならは、胃や小腸で消化されなかった食物のカスが大腸に運ばれて、腸内細菌によって分解され、その時発生したガスと、体の外から食事の時に取り込んだ空気が混ざったものです。
なので、小腸で吸収されない食物繊維を多く含むさつまいもなどをたくさん食べると、いつもよりもガスが多く作られるので、おならもたくさん出るのです。焼きいもを食べるとおならが出るっていうのは、間違ってはいないんですね。
次におならの成分を見てみると、窒素・酸素・二酸化炭素・メタン・アンモニア・硫化水素です。
これらのガス成分は、食事の時に食べものと一緒に取り込んだ空気がほとんどで、約90%を占めると言われています。残りの10%は、小腸上部で消化吸収されなかった食物のカスが、小腸の下部や大腸で腸内細菌の作用によって分解される時に排出されるガスです。
このガスが大人の場合、1日平均200~1500mlも作られ、おならとして約5~20回、体外に放出されると言われています。
ですから、1日に8回~20回程度のおならは体が健全な証拠なのです。
腸内ガスの15%がおなら、残りは口から排出されている!
腸内にたまったガス(腸内ガス)の排出先は主に二つです。
通常、この腸内ガスは大腸を 通って、肛門から外に出ます。外に出てきたものを一般的におならと呼びます。
しかし、外に出ないガスもあります。この残りの腸内ガスはどうなるのでしょう?
このガスは血液内 に入り、肺まで運ばれて呼気として外に出る・・・なんと、おならは口から出ていくのです。
普段何気なく会話しているその瞬間にも、腸内ガスは口から漏れているのです。腸内ガスの排出の割合を見てみると、おならとして15%が排出され、残りの85%は吐く息とともに排出されています。つまり、おならが臭い人は口臭におならのにおいが含まれている場合があるのです。
おならが臭くなる原因は、腸内にある悪玉菌の仕業!
腸内環境が良ければ、便やおならはほとんど臭いません。腸内環境を整えるには、腸内細菌のバランスを、善玉菌を優勢に保つことが必要です。
善玉菌とは、私たちの腸内に生息している細菌の中でも健康維持に貢献してくれるものを指します。
しかし私たちは、年齢とともに腸内で善玉菌が減り、悪玉菌が増えるようになります。悪玉菌は消化されないたんぱく質やアミノ酸を分解し、悪臭の原因となる物質を作り出します。悪玉菌が増え腸内の環境が悪くなると、アンモニアなどの異臭がある有害物質が発生して、便やおならとして体外に排出されるので臭いもひどくなってしまうのです。
悪玉菌が発生させるガスにはどんなものが含まれているのでしょう?
- アンモニア(尿の臭い)
- 硫化水素(硫黄臭 腐った卵に似た特徴的な強い刺激臭)
- 二酸化硫黄(火山の火口などから噴き出てい刺激臭を伴うガス)
- スカトール・インドール(大便臭)
- アミン(魚が腐ったような生臭さを含んだ臭い)
- メタン(無臭)
これに対し、善玉菌は発酵分解するときにおならだけでなく様々な健康物質を作りだしてくれています。発生させるガスは二酸化炭素や水素、窒素、酸素、メタンなど無臭なもので臭いもほとんどしないのが特徴です。
善玉菌が発酵分解する水溶性食物繊維の多い食べ物には、海藻類、イモ類、にんにく、らっきょう、ごぼう、大麦、ライ麦などがあります。
この割合を見てみると、無臭のガス(発酵型)がおならの中の約99%以上で、臭いが強いガス(腐敗型)がおならの中の約1%以下の成分になります。
しかし、臭いの強さには、腸の中の腸内細菌のバランスが関係しているため、腸内環境が崩れるとその割合も崩れてしまいます。なので、善玉菌を優勢に保つことで、腸内環境を良くすれば、臭いも抑えられるのです。
悪玉菌に汚染されているかをチェックする方法
善玉菌と悪玉菌の状態は、便を見ればわかります。
善玉菌が多いと、腸の動きが正常になるので、消化・吸収・排便が有効に働き、黄色から黄褐色の便がでます。悪玉菌が多いと腸の働きが悪くなるので、消化・吸収も悪くなります。悪玉菌は便を腐敗させて有害物質を作り出すので、腐敗物質の影響で便は黒っぽくなります。
また、便の状態ですが、善玉菌が優位の理想の便は、バナナ2、3本の量で、臭いはそれほどきつくなく、練り歯磨き程度の硬さです。
次に悪玉菌に汚染されている状態を見ていきます。
- 便が少ない
(1度には出ず数回に分けで出ることも、残便感がある状態・・・悪玉菌以外の理由として、腸周りの筋肉や腹筋不足が原因)
- 下痢や便秘を繰り返す
(トイレに行く時間が定まらず、便秘と下痢が交互に起きる状態・・・悪玉菌以外の理由として、腸で水分吸収異常が起きている。主な原因はストレス)
- 硬すぎる
(硬い、肛門に傷がつくこともある。排便する際、強くいきむ、残便感もある状態・・・悪玉菌が優位で便秘を併発気味、食物繊維や水分不足)
- 柔らかすぎる
(水状で、便意が突然起こり、我慢できない状態・・・悪玉菌以外の理由としてストレスで過敏性腸症候群になっている可能性も)
腸の健康状態を知るには便の状態をチェックするのが一番です。腸内細菌を整える事は、いい便を出す事と言えるでしょう。
悪玉菌は大腸がんのリスクを上げる危険も!
腸内細菌はバランスが重要ということを前述しましたが、腸内の悪玉菌が善玉菌よりも優勢になってしまった場合、大腸がんのリスクを上げる危険があります。
では、なぜ悪玉菌が優勢な腸内環境は、大腸がんになりやすいのでしょう?
善玉菌が優勢の場合、悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を酸性の状態に保ち、発がん性物質が発生しにくい状態になります。しかし、悪玉菌が多いと、善玉菌によるがんの抑制効果を阻害し、発がん性物質を排除する力も弱めてしまうので、結果、大腸がんが発症しやすくなるのです。
さらに、悪玉菌が多い腸内環境は、有害物質が発生しやすくなります。有害物質の中には、発がん性物質も含まれています。また、悪玉菌が発生させる有害物質は、腸そのものの免疫力を低下させてしまうので、大腸がんの出来やすい環境を作り出してしまうのです。
つまり、善玉菌を優勢に保つ事は、悪玉菌の増殖を抑え、発がん性物質が発生しにくい状態になるだけでなく、腸内の免疫細胞も活性化することで、免疫力が向上し、排便もスムーズになるため、有害物質を排出させやすくなるという好循環が生まれるのです。
おならの臭いの元凶、悪玉菌を増やす主な原因
おならが臭くなる原因のひとつ、悪玉菌ですが、悪玉菌を繁殖させる原因にはこんなことがあります。
① 食生活の乱れ
悪玉菌が増える原因の一つが食生活の乱れです。
特に、欧米人のような『肉や脂が中心で野菜が少ない食生活』が悪玉菌を増やす原因となります。
肉や脂は悪玉菌の大好物で、大腸でそれらを餌に悪玉菌は大繁殖し、腸を腐敗させる有害物質を生み出します。さらに、食物繊維や乳酸菌は悪玉菌を減らして善玉菌を増やしてくれますが、これらの摂取が少ないと、悪玉菌が増えてしまいます。その他にも、アルコール、ファストフード、加工食品、精錬された砂糖や白米などの食材も要注意です。
② ストレス
ストレスも悪玉菌の増える原因のひとつです。ストレスにより自律神経に影響が及ぶと胃酸の分泌が抑えられ、胃は本来の働きができなくなり、消化不良を起こします。その結果、腸に腐敗物が蓄積され、悪玉菌の増殖を促してしまうのです。
③ 便秘
さらに、ストレスは自律神経の働きに影響を与え、腸の動きを鈍らせ、便秘の原因になります。
便秘になるということは、腸の動きが停滞し便が滞留するので、悪玉菌の増殖が加速するのです。
④ 老化
加齢による老化は悪玉菌の増える原因ですが、加齢は必然で、残念ながらこれは防ぎようがありません。
年を取れば腸の働きはどうしても弱くなり、悪玉菌が増殖してしまうのです。
しかし、善玉菌優位の状態にしておけば、年を取って悪玉菌が増えても、腸内環境の悪化はゆるやかに進行するともいわれています。また、年を取っても、腸にいい食事や生活習慣に気をつければ、腸年齢は若々しく保てる可能性もあるようです。
⑤ 病気
風邪などを引いて免疫力が下がると、腸内では善玉菌が減り、悪玉菌が優勢になってしまいます。
また、悪玉菌だけでなく、日和見菌が悪玉菌を味方して病原性を発揮することから、腸内環境をさらに悪化させます。
腸内環境が悪化してしまうと、さまざまな腸の病気を引き起こしてしまいます。
腸内の悪玉菌は、タンパク質が分解してできるアミノ酸の一種を、他の物質と反応させて発がん性物質をつくり出します。また、肉類など動物性脂肪を食べると肝臓から胆汁が大量に分泌されますが、そこに含まれる胆汁酸から悪玉菌が二次胆汁酸という発がん物質をつくり、大腸の壁を傷つけてがんを発生させます。
このほかにも腸内の悪玉菌の増加によって起こる症状には、肌荒れや肥満、体臭、口臭、冷え性、アレルギーのほか、脳の疲労やうつ病を招くこともわかってきました。悪玉菌を減らして腸内環境を整え、腸の病気を防ぐよう心がけましょう。
クサ~いおならの対策方法16選! 食生活の改善編
ここから、臭いおならの対策方法を見ていきます。おなら臭いと感じている方は、できることから対策を始めてみてください。
① 肉、脂肪を食べすぎない
悪玉菌が好むものは動物性たんぱく質です。肉類が中心の食生活は悪玉菌が増える原因になります。
胃で完全に消化されなかった肉・脂肪は腸で悪玉菌のエサとなり、悪玉菌がたんぱく質やアミノ酸を分解すれば腐敗物質となり悪臭の原因となります。
肉には、動物性のタンパク質が含まれています。悪玉菌は、消化しきれずに大腸まで届いてしまって腐敗したタンパク質を栄養源にして、有害物質を発生させてしまうのです。肉は人間にとって良質なタンパク源なので必要なものですが食べすぎないようにしましょう。
② 発酵食品を食べる
発酵食品とは、食材を微生物等の作用で発酵させることにより加工した食品です。
たとえば、納豆は日本の伝統的名発酵食品で、大豆を納豆菌で発酵させて作ります。発酵によりナットウキナーゼという独自の栄養成分が発生しますが、これが美容と健康に良いということで大注目されています。
他には、味噌、漬物、キムチ、ピクルス、塩麹、塩辛、アンチョビ、チーズなどがあります。※腸内フローラを良好に保つには善玉菌だけでなく日和見菌も含め多種多様ないろんな種類の菌を補給することが大切なのです。
※腸内フローラ(近年、腸内には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌のほかに、たくさんのタイプの菌が住んでいることがわかってきました。腸内細菌は種類ごとにまとまって生息していて、その様子を花畑に例えて腸内フローラと言われています)
③ ヨーグルトを食べる
善玉菌優位の腸内環境を整える食事として、ヨーグルトなどの乳酸菌・ビフィズス菌もあげられます。これらは、ゆっくりと腸内を通過していき1~2日で排出されます。常に通過している状態を保つために、継続的に摂取する事が大切です。
④ 乳酸菌サプリを飲む
乳酸菌を含む食品を食べると言っても、乳脂肪や糖分も気になりますよね。そんな時は、サプリメントで摂取するのもおすすめです。
最近では、乳酸菌やビフィズス菌、食物繊維とオリゴ糖などを組み合わせた商品もあり、足りない菌や成分を手軽に補給できます。食生活に加えてみてはいかがでしょう。
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⑤ 食物繊維を多めに摂取する
食物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内の腐敗物を吸着して排泄してくれる大事な栄養素です。未消化の食物繊維が蓄積され、便のかさが増すことで便通も促されます。
悪玉菌のエサである肉や脂肪を食べた後に、食物繊維を摂取すれば、脂肪分や腐敗した物を絡めとって排出する働きがあるので、善玉菌の活性化にもつながるのです。善玉菌以外にも様々な腸内細菌とともに健康維持をサポートしてくれるので、積極的に摂取するようにしましょう。
⑥ オリゴ糖を摂取する
食物繊維よりもさらに善玉菌の好むエサとなり善玉菌を増やしてくれるのがオリゴ糖です。オリゴ糖が善玉菌を増やすことで、腸内環境を改善してくれます。この効果は、「乳酸菌」を摂取したのとほぼ同様の効果があります。
乳酸菌も腸内で悪玉菌を減らして善玉菌を増やして腸内環境を改善してくれるので、オリゴ糖は、乳酸菌とともに摂取することで、さらに、効果アップが期待できると言われています。
⑦ 消化不良を予防する
消化不良が下痢や便秘の原因であることが多いようです。下痢も便秘も悪玉菌を増殖させてしまいます。消化不良を予防するには、暴飲暴食をせず、なるべく腸に負担をかけないようにしましょう。
また早食いをすると、ゆっくり食事をした時に比べ、食べものと一緒に多くの空気を飲みこんでしまうので、おならのほとんどを占める、食事と一緒に体内に入る空気を減らすためにも、早食いは避けましょう。
そして胃腸の働きが低下する深夜に食事をすることも、胃腸への負担を増やすことになるので注意が必要です。よく噛まずに食べる、冷たいものを飲み過ぎるという事も、胃腸の負担になりますので気を付けましょう。
⑧ 抗生物質をできる限り服用しない
感染症の場合などに処方される、細菌の殺菌に効果を発揮する抗生物質は、病原菌と一緒に腸内細菌も殺菌してしまいます。
つまり、抗生物質で殺菌されるのは、病原菌や悪玉菌など悪い菌だけでなく、無害な善玉菌や日和見菌なども含まれるため、抗生物質を使用すると腸内フローラに大きなダメージを与えて、その後の腸内環境が大きく変化してしまう可能性があります。
抗生物質によって腸内フローラのバランスが崩れ、悪玉菌が勢力を強めたため、腸管感染症になってしまったという例もあるようです。抗生物質はどうしても必要という場合に限り服用するようにしましょう。
⑨ 副交感神経を優位にする食品をとる
※1 副交感神経とは、活動によって疲れた体を修復させる神経のことで、正反対のはたらきをする※2 交感神経とバランスよくはたらくことで、健康と生命を維持しています。
昼間の活動での疲労やダメージを受けた体を、夜の睡眠で休息させて、疲労やダメージを修復して元気な状態に戻すことで健康を維持できているのです。つまり、本来の健康な体を取りもどすためには、自律神経を整えること、つまり副交感神経を優位にすることがとても大切なのです。
副交感神経を優位にするには、まんべんなく食べることが大切です。そこでこの4種類を組み合わせましょう。
主食(ご飯、パンなど)主菜(肉、魚など)副菜(野菜、海藻、きのこ類など)汁物(味噌汁、スープなど)です。
しかし、1日きっちり30品目というのは大変なので、ミキサーで野菜と果物たっぷりジュースを作ったり、野菜ときのこと大豆のスープや雑炊、鍋料理などを食べてみたり、外食の場合は、定食にしたり、白米ではなく雑穀米や玄米や胚芽米を選んだりと、いろんな食材をまんべんなく食べるよう心がけてください。
※1副交感神経・・・休息・体の修復をしている時、リラックスしている時
※2交感神経・・・活動している時、ストレス・緊張している時
⑩ 消臭効果のある食べ物を食べる
おならの臭いを消すためには、消臭効果のある成分が含まれた食べ物を食べたり、取り入れることも必要です。
動植物・微生物などに含まれる天然の糖質であるトレハロースには、活性酸素の除去効果や、善玉菌を増やす役割があります。
また、ポリフェノールには善玉菌を増やす整腸作用があります。特に、お茶に含まれるカテキンには、悪玉菌を減らし、おならの臭いを消す効果があると言われています。食事の際に緑茶を飲むのも消臭効果につながります。
⑪めかぶやモズクを食べる
めかぶやモズクのネバネバを構成している成分は、※フコイダンと呼ばれ、褐藻類の粘質物に多く含まれる食物繊維です。食物繊維が豊富なので便秘予防や大腸がん予防にも効果があります。
また、免疫力を高める効果や生活習慣病を予防する効果もあります。さらに、頭皮に不足しがちな保湿力を高め、フケやかゆみなどの症状を抑える効果もあるので、薄毛や抜け毛の原因となる頭皮の乾燥を改善して健康な髪を増やしたい方にもおすすめの成分です。
クサ~いおならの対策方法!生活習慣の改善編
⑫ 適度な運動を心がける
ウォーキングなどの全身運動、※ヨガやストレッチなどの腸に直接刺激を与えるような運動は効果的です。腸に適度な刺激が加わり、腸の中にたまりがちな腸内ガスがスムーズに排出されるようになります。
適度の運動を生活習慣に取り入れることは、臭いおならの予防になるので、是非実行して欲しいメニューです。
※ヨガの「ガス抜きポーズ」
① 仰向けになって、鼻から息を吸いながら両膝を腕で胸の方に引き寄せる。
膝を抱えた手はすねの辺りで組む。そのまま、5~10秒息を止める。
② 口から息をゆっくり吐きながら両膝を顔の方に引きつける。
頭も持ち上げ、体はできるだけ小さく丸めるようにする。
⑬ 腹筋を鍛える
運動量が減ると、腹筋が衰えます。すると、ガスを出すために大腸を押すカが弱まるだけでなく、大腸を本来の位置に支えられなくなります。そのために、大腸の位置が下がり、ガスが排出されにくくなります。さらに、腹筋を鍛えると、大きな腹圧を生み出すことができ、すっきりと排便することができるので、便秘の予防にもなります。
⑭ 規則的な排便習慣・決まった時間にトイレに行く
便秘の状態は、腸の中に長時間便が留まっていますので、悪玉菌が便を更に発酵させて臭いおならを発生させてしまいます。腸内に便を留めておかないためにも、排便リズムを整えて、毎日排便があるようになるのが理想的です。毎日決まった時間にトイレに行って排便する習慣をつければ、腸の中にたまった有害ガスを日常的に排出することができ、腸内環境は改善が期待できるのです。
⑮ ストレスをため込まない
腸は「脳腸相関」と言って、他の臓器よりも脳と密接にかかわっています。睡眠不足やストレスで自律神経のバランスが乱れると、腸の働きを低下させてしまうこともあります。規則正しい生活をし、趣味やスポーツなどで上手にストレスを発散しましょう。
⑯ お酒、たばこを控える
お酒を飲む人、たばこを吸う人は、飲まない人、吸はない人に比べ大腸がんになりやすい傾向があります。
お酒に含まれているエタノールは分解されてアセトアルデヒドになります。お酒を飲むと顔が赤くなる、気分が悪くなる、頭痛がする、などの原因物質です。これががんの発生にかかわると考えられます。
たばこの煙には、多くの発がん性物質が多く含まれています。たばこを吸っていると、たばこの煙が触れるのどや気管、肺以外に、直接触れない大腸の粘膜からも発がん性物質が検出されます。これによってもがんが発生しやすくなると考えられています。
つまり、お酒やたばこは、腸にとって負担になる原因なのです。なるべく控えるように心がけましょう。
おならがよく出る人は、こんなことが原因!
① 食物繊維の摂りすぎ
食べ物の種類によってはガスが溜まりやすくなってしまい、おならが出やすくなるような食品もあります。
腸内環境を整える、食物繊維の多い食材は腸で消化されることが多く、ガスを発生させやすいために、おならが出やすくなります。
② 消化に悪いものを好んで食べている
脂肪分が置い食材や肉類は消化するのに時間がかかりやすく、通常時に比べておならが出やすいといえます。
③ 炭酸飲料をよく飲む
さらに炭酸を多く含む飲料水を飲んだ時もおならが発生しやすくなります。炭酸が体内に取り込まれると、二酸化炭素と水に分解されます。そのため空気と混じりやすくなる可能性が高くなり、ガスの発生する機会も多くなるためにおならが増えるといわれています。
④ ストレスが多い
ストレスもおならとは密接な関係にあります。ストレスを抱え込みすぎると、自律神経のバランスが乱れて副交感神経が上手く働かなくなり胃腸の働きが低下し、消化が上手くできなくなり、ガスが溜まりやすい状態になるのです。
⑤ 早食い
さらに、食事をする際に、早食いの人はおならがでやすくなります。余分な空気を体内に取り込んでしまう場合が多いのでガスの発生率を高めてしまうのです。
また、噛む回数が少ないと、胃に負担がかかってしまい、食べ物が腸に残りやすく、腐敗が起きてしまいます。そうなると臭いおならが出やすくなるのです。
しかし、回数が増えたからといって特に問題はありません。
逆に、おならを我慢してしまうと、腸内に溜まってしまい、腸自体を圧迫する他、膨れた腸が近くの膵臓などの臓器へと負担を掛けてしまうなどの現象が起きて腹痛の原因となってしまいます。
また、腸に溜め切れなくなったおならは腸壁を抜けて血液の中に溶け込んでいきます。すると、臭い成分が多い場合は肺から臭い息が出る事がありますし、皮膚にも成分がまわり体臭が酷くなる事もあります。吐く息がおなら臭くなるのはこの為なのです。
どうしても、おならを我慢しなければならないような状況の時は、上記の原因に当てはまるような行動を避けるようにしてみたらどうでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
おならが臭い時と臭くない時の違いは、腸内の細菌のバランスによって左右されます。
腸内には善玉菌と悪玉菌がいて、そのバランスが大事なのです。
善玉菌が優位だと、腸内が酸性に保たれ、二酸化炭素やメタンを主な成分とするおならが出るのであまり臭くありません。一方、悪玉菌が優位だと、未消化の食べ物のカスが発酵され、おならが臭くなります。
とはいえ、肉や魚を食べないわけにもいきません。肉や魚も食べながら、善玉菌が喜び、毎日の排便が正常になるようなバランスのよい食事をすること、腸内環境を改善できるような食事を摂取することがおならの臭い対策にはとても重要なのです。
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