痛風に効くサプリ7選!普段の食事にプラスして手軽に痛風予防・対策を。
社会人になると、会社の呑み会で痛風やプリン体の話題が出ることが多くなり、会社の健康診断で尿酸値が高いと指摘された話や痛風発作を起こした話などが頻繁に話題に上ります。食生活の西洋化によって、痛風が他人事ではない時代になっているからです。
既に痛風発作を起こした人、健康診断で尿酸値が高いと指摘された人に是非とも活用してほしいのが手軽に摂取できるサプリメントです。また、痛風だけではなく、高血圧などの生活習慣病全般が気になる人にとっても、サプリメントでの栄養補給はおすすめです。
ここでは、痛風とはどんな病気なのか、どのサプリメントが痛風や生活習慣病の改善に効果的なのかを詳しく解説します。
痛風とは?どんな人が痛風になりやすい?
痛風とは?
痛風は、ある日突然に関節が赤く腫れ上がり、酷い痛みを伴う病気です。特に足の親指のつけねに発症する人が多く、靴を履くことも歩くことも困難になります。
痛風の原因は血中の「尿酸」という物質です。尿酸は「プリン体」という物質が肝臓で代謝されるときに産生される老廃物で、腎臓に運ばれて主として尿と一緒に排泄されます。
尿酸が過剰に生産されたり、うまく排泄されなかったりすると、血中に尿酸が増加して高尿酸値血症を起こします。血中尿酸値が7.0mg/dLを超えると、血中に溶解しきれなくなった尿酸が関節に蓄積するので、健康診断で注意を受けます。
高尿酸血症が続いて、関節に溜まりに溜まった尿酸の結晶が何らかの刺激で剥がれ落ちたとき、関節の滑膜を傷つけ、白血球が尿酸結晶を異物として攻撃して、激しい急性関節炎を起こします。これが痛風発作です。
痛風の痛みは24時間がピークで、その後7~10日続いて自然に治まりますが、尿酸値が高いままで放置すると、その後に何度でも発作を起こします。
痛風の起こる原因は?
尿酸値が高くなる原因の1つに食生活があります。昔は「西洋の貴族の贅沢病」といわれた痛風ですが、食生活の欧米化によって日本でも痛風患者が激増しました。
肉や魚、動物の内臓にはプリン体が多量に含まれており、プリン体の摂取量が増加すると必然的に尿酸の産生が増加します。また、アルコールには尿酸値を上げる作用があります。
痛風になりやすいタイプ
- 30歳以上の男性
- 大食漢・大酒飲み
- ステーキやレバー、揚物など油っこいものを好む
- 飲酒の機会が多い
- 外食が多くて野菜不足
- 運動不足で肥満ぎみ
- 仕事などでストレスが多い
- 家族や親戚に痛風患者がいる
呑み会が頻繁でコンビニ弁当や外食が多い働き盛りのサラリーマンには、心当たりがある人が多いでしょう。
オススメのサプリ7選のご紹介!
仕事がらみの呑み会や外食が多いサラリーマンは、「尿酸値が高いから食生活の改善をしろ」と医師にいわれても、なかなか実行が難しいものです。
そこで、以下のようなサプリメントを活用することをおすすめします。
① アンセリンB
日清製粉の「アンセリンB」は、魚由来のアンセリンからプリン体を99%除去して、必須ビタミンであるビタミンB1、B2、B6、B12、葉酸を添加した痛風に最適のサプリメントです。
アンセリンは、β‐アラニンとメチルヒスチジンという2種類のアミノ酸が結合したペプチドで、焼津水産が尿酸を下げる効果を発表して大人気になりました。その後の多くの研究で、アンセリンはHPRT(ヒポキサンチンホスホリボシルトランスフェラーゼ )とLDH(乳酸脱水素酵素)という2つの酵素の働きを助け、プリン体の再吸収と尿酸の排出を促進して尿酸値と血糖値を下げることが証明されました。他にも抗炎症作用や疲労回復の効能があります。
アンセリンは、マグロやカツオなどの回遊魚、鳥類の胸筋に多く含まれています。しかし、どの食材もプリン体含有量が多いので、痛風予防にはサプリメントで摂取することが効果的です。
アンセリンBの1日分には、アンセリン50mgが含まれています。高尿酸値血症患者がアンセリン50mgを4週間継続服用した臨床実験で顕著な尿酸値低下が報告されているので、最低でも4週間は続けましょう。
90粒(1ヶ月分) 販売価格3800円
② 恵葉プレミアム
コアシステムの「恵葉プレミアム」は、上記のアンセリンを500mgも高配合した健康食品です。その他には、キャッツクロー、ヨモギ、エンジュなどの薬草成分、葉酸、ビタミンC、酸化マグネシウムなどのミネラルが配合されています。
キャッツクローはアマゾンの先住民で関節炎やリュウマチの治療に使われてきた抗炎症作用を持つ南米原産の植物です。1994年にWHO(世界保健機構)が「副作用のない抗炎症剤」として認定しており、痛風発作を抑える効果が期待できます。
エンジュは中国原産のマメ科の生薬で、止血作用と酸化抑制作用があり、古くから高血圧や動脈硬化の予防として用いられています。 恵葉プレミアムは、エンジュから抽出したポリフェノールのケルセチンを配合しています。
90粒(1ヶ月分) 販売価格8844~8999円
③ 白井田七
和漢の森から販売されている「白井田七」は、中国で古くから用いられている生薬の田七人参を日本で有機農法で栽培して作られたサプリメントです。田七人参(98%)と有機玄米(2%)のみで作られ、高麗人参の約7倍ものサポニンと多くのミネラルやアミノ酸を含有しています。
サポニンは、大豆や高麗人参などの植物の根や葉に含まれる配糖体の一種で、苦い味のもとになる成分です。体内でインスリンと似た働きをして血糖値を下げる作用があり、糖尿病や高血圧の民間療法として昔から使われてきました。また、サポニンには、血中コレステロールを下げて血液をサラサラにし、動脈硬化を予防する働きや免疫機能を高めてアレルギー症状を和らげる作用があります。
白井田七は高麗人参の7倍ものサポニンを含み、糖尿病や高血圧の予防、肥満改善に最適の滋養強壮サプリメントです。また、サポニンのデトックス効果で尿酸値を下げる効果が期待できます。
120粒(1ヶ月分) 販売価格3980円。
④ DHA&EPA+セサミンEX
サントリーの「DHA&EPA+セサミンEX」は、DHA300mg、EPA100mg、セサミン10mgにビタミンE、オリザプラスなどを配合したサプリメントです。
DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は青背の魚に豊富に含まれているオメガ3脂肪酸の魚油であり、WHO(世界保健機関)やFDA(米国食品医薬品局)は、必須脂肪酸としてオメガ3脂肪酸の摂取を奨励しています。
この青魚由来の不飽和脂肪酸は、血中の中性脂肪の分解を促進し、血液の凝固を防いで血液をサラサラにする効果が多くの研究で証明されており、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防、動脈硬化を改善して尿酸排出を助ける効果が期待できます。
セサミンは、ゴマやコメなどの穀物に含まれているゴマリグナンという抗酸化物質です。多くの研究で、肝臓における強力な抗酸化作用やコレステロール吸収の抑制作用、更には抗がん作用も認められ、高血圧の予防、老化防止、二日酔いの改善などの効能が注目されています。
DHA・EPAは、調理によって含有量が下がってしまうこと、高尿酸血症の人はプリン体を大量に含んでいる青魚の摂取は避けたほうがいいことから、サプリメントで取るのがおすすめです。「DHA&EPA+セサミンEX」は、セサミンを配合することでDHA・EPAの酸化を防き、3つの成分を最大限に摂取できるサプリメントになっています。
ただし、DHA・EPAは過剰摂取すると副作用があるため、魚との食べ合わせや服用量に注意してください。また、血液凝固防止剤や血圧低下剤を服用している人は医師と相談してください。
120粒(1ヶ月分) 販売価格4950~5500円。
⑤ ヒュウガトウキのめぐみ
ヒュウガトウキ(日向当帰)は九州南部にのみ生息する貴重なセリ科の薬草です。日本山人参とも呼ばれ、江戸時代より多くの効能を持つ「神の草」と珍重されてきました。
ヒュウガトウキの根は医薬品認定を受けており、薬効成分としてクマリン系化合物、その他に必須アミノ酸やポリフェノールを含んでいます。最近の研究でクマリン系化合物は根よりも葉に多く含まれることが判明しました。
アイシー製薬の「ヒュウガトウキのめぐみ」は、無農薬で生産されたヒュウガトウキの葉と茎を80%含有しており、苦みがある薬草を小粒の錠剤にして飲みやすくしています。
180粒(1ヶ月分) 販売価格5500円。
⑥ いのちのユーグレナ
ユーグレナはミドリムシという水中で光合成を行う小さな藻の一種です。ビタミン・ミネラル・アミノ酸・不飽和脂肪酸などの栄養素が豊富であり、特にパラミロンというβ‐グルカンを多く含んでいるので、生活習慣病の改善に注目されているサプリメントです。
パラミロンは世界中でミドリムシだけが持つ食物繊維様の成分です。β‐グルカンはキノコ類や海藻類に多く含まれているグルコースが連結した多糖類の一種であり、腸管の粘膜細胞を刺激して腸内を整える効果があります。そして、パラミロンの表面には無数の穴があって、体内の脂肪やコレステロール、有害物質などを吸着して体外へ排出することができるのです。また、パラミロンには、免疫バランスを機能する作用が研究で証明されており、病気にかかりにくい健康な体質へ改善できます。
シックスセンスラボの「いのちのユーグレナ~極み~」は、ユーグレナ、セサミン、イソフラボンが配合されており、1日分で1040mgのユーグレナが摂取できます。
120粒(1ヶ月分) 販売価格5800円。
⑦ PN-0
SIKI社の「PN-0」には、主成分としてチキンエキス、それにDHA・EPA、キャッツクロー、ノコギリヤシ、西洋サンザシ、田七人参、高麗人参、クエン酸、大豆サポニン、葉酸など多様な栄養素が配合されています。チキンエキスはアンセリンを含有しており、尿酸値を下げて体調を整える効果が期待できます。
ノコギリヤシは、ノコギリパルメットという北米のヤシ科の植物です。北米のインディアンたちは、このヤシの赤い果実を男性の強壮剤や利尿薬、抗炎症剤として昔から用いてきました。現在ではヨーロッパで前立腺肥大症の炎症や排尿痛を改善する医薬品として使われています。
西洋サンザシは、中国北部・ヨーロッパ北部に生息するバラ科の植物で、その赤い果実が薬用として、冬のビタミン・ミネラルの供給源として、2千年以上も愛用されてきました。果実に豊富に含まれているポリフェノールが高い抗酸化作用と活性酸素除去作用を持ち、血中コレステロールを下げ、高脂血症、動脈硬化に効果があります。
120粒(1ヶ月分) 販売価格4800~7980円。
サプリメントの効果的な飲み方
① サプリメントを飲むタイミング
サプリメントは、医薬品と違って服用のタイミングを指定されていないので、朝がいいのか夜がいいのか迷ってしまう人もいるでしょう。
サプリメントは、特別な記載がない限り、いつどのように飲んでもいいのですが、食事で消化管の働きが活発になっている食後30分以内に飲むと最も効果的でしょう。ただし、持病で薬を常用している人は、薬とサプリメントを同時に服用してもよいかを担当医に必ず確認してください。
たとえば、服用目安量が2粒なら朝晩の食後、3粒なら朝昼晩の食後のように、食後に分けて飲む習慣をつけると飲み忘れを防ぐことができます。忙しくて食事時間が不規則で、数回に分けると忘れてしまいがちな人は、起床してすぐ、就寝前などのように、1日のうちで服用するタイミングを設定して一度に飲んでください。
飲み忘れたときは就寝前にまとめて飲んでも問題ありません。ただし、前日に飲み忘れたからと2日分をまとめて飲むことは避けましょう。
② 何で飲むと良い?
カプセルやタブレットのサプリメントは、「コップ一杯の常温の水」で飲むことが基本です。水は適度に胃を刺激して栄養成分が胃壁から吸収されるのを助けてくれます。お茶やコーヒーに含まれているカテキンやカフェインは、サプリメントの吸収を阻害する場合があるので避けてください。
③ 飲用する期間はどれくらい
サプリメントは医薬品ではなく、あくまでも健康補助食品であり、即効性はありません。健康維持や食生活の栄養補給の補助をするためのものです。
特に尿酸値改善の目的でサプリメントを服用するなら、最低でも3~4ヶ月は続けましょう。できれば、尿酸値が下がるまで飲み続けることをおすすめします。また、サプリメントだけに頼るのではなく、食事改善や運動を一緒に行ってください。
サプリメント以外の痛風の対策、予防方法は?
痛風発作を予防するには、尿酸値を上げないことが重要です。しかし、長期間かけて上昇した尿酸値は一長一短では下がってくれません。痛風予防の対策をまとめてみました。
① 肥満の解消
痛風予防に最も効果的な方法は「ダイエット」です。尿酸値は肥満と密接に結びついていて、体重が増加すれば尿酸値が上昇し、体重を落とせば尿酸値が下がることは疫学的に証明されているからです。
② 適度な運動
そして、肥満の解消には、ウォーキング、ゴルフ、水中エアロビクスなどの有酸素運動が効果的です。忙しくてジムに通う暇がない人は、自転車通勤をする、近い距離はタクシーを使わずに歩く、一駅手前で下りて歩く、エスカレーターを使わずに階段で上るなど、日常生活に軽い運動を取り入れてください。ただし、サッカーや短距離走、激しい筋トレなどの無酸素運動は、尿酸値を上昇させるので逆効果です。
③ 食生活の改善
尿酸はプリン体から産生されるので、プリン体の摂取量を減らすことが重要です。レバーや魚卵、イワシ、カツオ、エビなど魚介類、肉類など極めてプリン体が多い食材は避けるべきでしょう。また、ビールや紹興酒はプリン体含有量が極めて多いので痛風の大敵です。1日のプリン体摂取の目安は400mgです。
また、全体の食事量とカロリー量の節制も大切です。痛風予防には、大食い・早食いは禁物です。野菜や豆腐の多い和食中心のバランスのよい食事を1日3回きちんと摂り、腹八分目で飲酒を減らすことを心がけてください。
④ ストレスを溜めない
ストレスによって尿酸値が上昇することが実験で判明しています。社会人にストレスはつきものですが、趣味や運動で発散してストレスを溜めないように努力しましょう。
また、プレゼンや発表会、結婚式やゴルフコンペなどのイベントの前には、緊張のストレスで痛風発作を発症するケースが多いです。尿酸値が高い人は、大きなイベントの前には飲酒を控えるなどの節制が必要でしょう。
⑤ 水分を摂る
尿酸値を下げるのに最も効果がある飲み物は「水」です。水分を大量に摂ることで、血中の血流量を増やし、腎臓からの尿酸の排出を促進することができます。1回200mL(コップ一杯)の水かお茶を1日に10回程度、合計で2L程度の水を飲むように心がけましょう。
⑥ 乳製品を摂る
牛乳やヨーグルトには尿酸値を下げる効果があることが疫学調査で判明しています。毎日、コップ1杯の牛乳を飲むようにしましょう。無糖のヨーグルトでも代用できます。カロリーを考慮して低脂肪牛乳や無糖ヨーグルトが好ましいです。
まとめ
痛風は歩けないくらい酷い痛みを伴う病気なので、発作を起こしてしまうと仕事や日常生活に支障をきたします。
尿酸値をコントロールするには運動や食事改善はもちろんのことですが、忙しいサラリーマンは手軽に取れるサプリメントを活用して、発作が起こさないように普段から体調を整えておくことをおすすめします。