首の後ろが臭い!気になる原因と対策法12選!
シャツの首筋付近、汚れやすくなっていませんか?
首の後ろは皮脂の分泌量が多く、汗や老廃物が溜まりやすいのですが、体を洗う時につい洗い忘れてしまいがちな部分です。なので、体臭がするようになると、シャツの首筋付近が汚れやすくなってしまうのです。
体臭の中でも、ミドル脂臭・加齢臭は様々な場所から発生しますが、その中でも代表的なのは、このように首の後ろから発生する匂いです。
首の後ろが臭いと悩んでいるなら、ミドル脂臭・加齢臭の可能性が高いと言えます。
では、首の後ろの臭いを目立たなくする方法は?ミドル脂臭・加齢臭とはどんなものなのか?
これからミドル脂臭・加齢臭の効果的な対策方法を見ていこうと思います。
Contents
首の後ろが臭う。。その原因とは?
前述したように、首の後ろの臭いの原因となるのはミドル脂臭・加齢臭が原因です。それぞれ見ていきましょう。
①ミドル脂臭
私たちには、皮脂腺という、皮膚の内部にある小さい腺から皮脂を分泌し、皮膚や毛髪の 表面の保護や保湿の働きをする腺があります。
そこから、皮脂が分泌されると、※1常在菌が皮脂を分解し、中鎖脂肪酸(皮脂酸)を排出します。これはそんなに強烈なニオイは発生しません。
しかし、常在細菌のひとつであるブドウ球菌が、汗の中の疲労物質である(乳酸)を代謝・分解した場合、その後に『ジアセチル』という不快な臭い成分を発生させます。この、『ジアセチル』は、中鎖脂肪酸と混ざることでより一層悪化し、ミドル脂臭に変化し、皮脂に蓄積されます。
ミドル脂臭は、使い古しの油、古いロウソクのようなにおいで、揮発性が高いため臭いが広がりやすく、厄介な物質です。
その脂臭い臭いは意外にも、口臭や足臭よりも強烈で1.4~1.5倍にもなると言われています。
② 加齢臭
ミドル脂臭の原因が『ジアセチル』なのに対し、加齢臭の元となるのは、※2脂肪酸と※3過酸化脂質が結びつくことによって生じる『ノネナール』という物質です。
特に、40歳を過ぎると酸化に対する抑制力が低下し、脂肪酸と過酸化脂質の分泌量が増加し、それに伴って、体臭成分である『ノネナール』が急増するため、中高年と呼ばれる人たちから発せられるのです。
加齢臭の元となる『ノネナール』は、一般的にはロウソクや古本、青臭いチーズのようなニオイなどと言われています。
※1常在菌【主に人の身体に存在する細菌のうち、病原性を示さないものを指す】
※2脂肪酸【脂質をつくっている成分・パルミトオレイン酸】
※3過酸化脂質【コレステロールや中性脂肪といった脂質が、活性酸素 によって酸化されたもの】
首の後ろの臭いを抑えるためには?
ミドル脂臭が発生する原因は汗に含まれる乳酸の分泌が原因です。なので、ミドル脂臭の対策をするには、乳酸を抑えるのが最適です。
私たちにとって、この乳酸の過剰分泌が起こる原因は、「血行不良」です。「血行不良」が起きて、乳酸の過剰分泌が起こるとどうなるかというと、結果的に「ジアセチル」の発生を促進させてしまい、ミドル脂臭が大量に発生してしまいます。
もうひとつ、ミドル脂臭の特徴は、脂っこい臭いが特徴的で過剰分泌される皮脂が原因の1つです。
次に、加齢臭が発生する要因を考えてみると、不摂生な生活等を続ける事で、皮脂腺に脂肪分が増え、それだけ加齢臭の元となるノネナールの量も多くなる、つまり加齢臭も発生しやすくなるということがわかるかと思います。
つまり、乳酸や皮脂を抑える事ができれば臭いを抑えることができるのです。それらを抑えるためには具体的にどんな対策方法があるのか、これから紹介していきたいと思います。
首の後ろの臭いを抑えたい!具体的な対策方法12選!
① 脂肪の摂取量を抑える
動物性の脂肪は皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を過剰にする危険があります。要するに、動物性脂質や動物性タンパク質を摂りすぎると悪臭の原因になるのです。
さらに、 野菜より肉が好き、油っこい食事や間食を取ることが多いなど、偏った食事は、ミドル脂臭の原因である血行不良→ 乳酸の過剰分泌にもなります。
ミドル脂臭や加齢臭など、体臭に悩む日本人が増えたといわれているのも、肉を中心とする欧米の食文化が浸透したためだといわれています。
これらは、なるべく避けるようにした方が良いでしょう。
② 大豆製品を積極的に食べる
体臭に悩む日本人が増えたといわれているのは、肉を中心とする欧米の食文化が浸透したためと前述しましたが、それと相対する食事が魚、野菜を中心とした和食です。和食は低脂肪ですから、皮脂の分泌を抑えられます。
特に、和食に多く使われる大豆には、※活性酸素の発生を抑制するイソフラボンも含まれています。
男性の加齢臭が注目されがちですが、女性にも加齢臭は発生します。皮脂の分泌量が違う(女性よりも男性のほうが皮脂の分泌量が多い)ため、男性の方がノネナールが発生しやすいのです。ところが、女性ホルモンが減少してくるとその影響で男性ホルモンが活発に働くようになり、女性の加齢臭も起こりやすくなります。
そこで、大豆に含まれるイソフラボンです。イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするので、摂取することで、加齢臭を軽減するのに効果的なのです。
味噌、醤油、納豆、豆乳・・・これらの大豆製品を積極的に食べるようにしましょう。
※活性酸素【人間の体内で常に発生しており、外界から侵入してきた細菌やウイルスを攻撃する物質で、身体に必要なものであるけれど、ストレス、喫煙、紫外線、乱れた生活習慣などが原因で過剰に増加した場合、体内に悪影響を及ぼすと考えられている】
③ 抗酸化作用の高いものを食べる
大豆のように、活性酸素の発生を抑える作用がある食品を抗酸化食品といいますが、野菜もまた抗酸化作用のあるものが多いのです。
たとえば、バナナ、かぼちゃ、人参、きゃべつ、にんにく、生姜などです。
バナナはアミノ酸や各種ビタミンの宝庫であり、食物繊維もたっぷりと含まれた食品で、実は最も抗酸化作用が高い食品です。さらに、かぼちゃ、人参などの緑黄色野菜の色は、カロテンという成分が含まれている証拠で、こちらも抗酸化作用の高い成分が含まれています。
また、にんにく、生姜、ネギ、セロリなどのいわゆる香味野菜も、抗酸化作用が高いことで知られています。その独特の臭い成分のアリシンが体内の活性酸素と強力に結びつき、身体の酸化を防いでくれます。調理の際には少しずつ、香味野菜を加えるようにしましょう。
抗酸化作用の高い栄養素が含まれている作物をまとめてみました。
- ビタミンC
(ブロッコリー・ピーマン・レモン・いちご・キウイ・柿・ほうれん草・小松菜)
- ビタミンE
(アボガド・ナッツ類・プルーン・ブルーベリー・かぼちゃ・さつまいも・にら・ほうれん草)
- ビタミンA
(にんじん・かぼちゃ・ほうれん草・マンゴー・海藻類)
どの食品も手に入れやすいものばかりですので毎日の食生活に取り入れてみてはいかがでしょう。
④ 腸内環境を整えるものを食べる
腸内環境を整えるには、腸内細菌のバランスを善玉菌を優勢に保つことが必要です。善玉菌とは、私たちの腸内に生息している細菌の中でも健康維持に貢献してくれるものを指します。
私たちは、年齢とともに、腸内で善玉菌が減り、悪玉菌が増えるようになります。悪玉菌は消化されないたんぱく質やアミノ酸を分解し、悪臭の原因となる物質を作り出します。ですから、悪玉菌が増え腸内の環境が悪くなると、加齢臭もひどくなってしまいます。
なので、善玉菌を優勢に保つことで、腸内環境を良くすれば、ミドル脂臭・加齢臭も抑えられるのです。
善玉菌には大きくわけると「ビフィズス菌」と「乳酸菌」の2つがあり、腸内環境を整える主役の善玉菌はビフィズス菌、そのサポート役がいろいろな乳酸菌です。
善玉菌を含む食材としてあげられるのが、ヨーグルト・乳酸菌飲料・味噌・漬物などの発酵食品です。特にヨーグルトには豊富に含まれているので、毎日ヨーグルトを食べる習慣を身につけることは、腸内環境を整える近道になります。
⑤ 添加物の多いものを控える
せっかく抗酸化作用があるといわれる食材を摂取していても、冷凍食品や加工食品、外食、コンビニなどに頼っていては、活性酸素を増やす原因になるだけでなく、栄養バランスが悪いので、ビタミンやミネラルが不足したり、肥満や生活習慣病の原因にもなりかねません。
たとえば、菓子パンに含まれる、イーストは人工酵母であり、市販のパンに使われているのは、天然酵母ではなく、廃糖蜜にリン酸や窒素などの化学物質を加えて工業的に生産されています。
回転寿司などにあるネギトロはビンチョウマグロ、メジマグロ、キハダのトロの部分や中落ちなど、いろいろなものを混ぜて作られているものがあります。ネギトロは色が変わりやすい ので、見た目を保つ添加物や、酸化防止剤も使われています。
さらに、コンビニのおにぎりは、米と水だけで炊くのではなく、米と炊飯油、pH調整剤、保存料、シリコンなどが使われています。たっぷりの保存料のおかげで、おにぎりは、すぐに固くならないのです。
ハンバーガーにはなんと70種類もの食品添加物が入っているといわれています。添加物があるおかげで食料保存がききますが、実は、こんなにも多く添加物が含まれているのです。添加物を取るのをやめるというよりは、注意をしながら摂取量を減らしていくことが大切です。
⑥ お酒を飲み過ぎない
お酒を楽しみにしている方も多いかと思いますが、お酒に含まれるアルコールはそれ自体が強い臭い物質でもあります。
お酒を飲んで、アルコールが体内で酸化されると大量の熱が発生し、体温が上昇するので大量の汗がでることになります。こうして急激に出てきた汗は、アルコールの臭いもあり、通常の汗より臭い成分が多く含まれやすくなります。加齢臭の原因である、ノネナールも発生しやすくなりますし、もちろん他の体臭も強くなります。
さらには、お酒を飲む事で血液中にアルコールが入ります。すると、肝臓がアルコールの代謝を始め、※アセトアルデヒドに変わります。その後、更に分解されて酢酸となり、炭酸ガスと水に分解されます。
しかし、お酒を飲みすぎていたり肝臓の働きが弱っていたりすると、アセトアルデヒドが分解されず、そのまま体内にいつまでも残ってしまいます。アセトアルデヒドには強い刺激臭があるため、お酒を飲んだ人は体臭がきつくなるのです。体臭のことを考えるなら、お酒はほどほどにしておきましょう。
※アセトアルデヒド【発ガン性を高めるなど体に悪い物質】
⑦ 水分を多めに摂る
水分を多めにとることで、老廃物を排出しやすくし、体臭そのものを抑えられることができます。
さらに、抗酸化作用の高い飲み物を選べばより効果的です。
抗酸化作用がある飲み物としては、「ポリフェノール」が含まれている紅茶やウーロン茶、ココアやコーヒーなどもあげられますが、最も抗酸化作用が高いのは緑茶です。緑茶には「ポリフェノール」だけではなく、「カテキン」という抗酸化作用の高い成分が含まれているからです。
「カテキン」は、おもにお茶に含まれている苦みや渋みの成分のことで、抗酸化物質の代表として知られるビタミンEのおよそ50倍の抗酸化力といわれています。
また緑茶に多く含まれる「カフェイン」には利尿作用があり、汗を減らす効果があるので、体臭そのものを抑えられることもできます。飲み物に悩んだら緑茶を選ぶようにし、毎日摂取できるように心がけましょう。
⑧ 体臭サプリメントを摂る
このように加齢臭の予防には、食生活の見直しが大切なのです。不規則な食生活や生活習慣を送っていると、体臭が悪化してしまうからです。
とはいうものの、私たちは中々自分の決まった生活習慣から抜け出すことは出来ません。さらに、食生活だけでは、加齢臭の予防に必要な栄養素をなかなか補うこともできません。
そういった方にお勧めなのが、体の内側から消臭効果が期待できる成分が入ったサプリメントです。サプリメントならば一粒にギュッと消臭成分が凝縮しているので効率よく飲め、容易に自分の生活に取り込めるはずです。
サプリメントを上手に使って足りない栄養素を補うようにしましょう。ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。
人気の体臭サプリメントについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
関連記事:体臭サプリメントおすすめランキングBEST5!男性の口コミ評価の高いものを厳選紹介。
⑨ お風呂で体をしっかり洗う
ミドル脂臭・加齢臭のもうひとつの対策としては、日々の食生活だけでなく、外側からもしっかりケアすることです。そのためには、お風呂に入った時に、首の後ろだけでなく、皮脂が多く出る場所を念入りに洗うように心がけましょう。
注意して洗うべき具体的な場所は、体の上の方から順に頭部(頭皮)、額から鼻筋にかけての部分、耳の後ろ側、胸と背中、脇の部分が皮脂が溜まりやすい場所です。
しかし、石鹸選びや洗い方を間違えると加齢臭を防げないばかりか、余計に臭いを強くしてしまったりする場合もあり注意が必要です。加齢臭は皮脂腺から分泌された皮脂に含まれる原因物質が酸化・分解されて発生します。
じゃあ、殺菌力の優れた石鹸で体をゴシゴシ洗って皮脂を取りきってしまえばいいじゃん!・・と思いがちですが、実は、そんなに単純ではありません。
皮脂は、皮膚の潤いを保ち外からの刺激に対しても皮膚を守ってくれています。なので、洗いすぎると肌を傷めてしまいますし、体は皮膚の乾燥を防ぐために今まで以上に皮脂を分泌し、結果、体臭を強めてしまうことになってしまいます。
現在のミドル脂臭・加齢臭対策のボディーソープや石鹸は、天然由来の肌に優しい成分を配合し、においの原因物質を程よく落しつつ肌の潤いも保ってくれるものが多いので、自分に合った石鹸を購入してみましょう。
また、洗った後は体を保護するために、しっかりと保湿をしましょう。このように、皮脂の分泌が多い部分をきちんと洗う、保湿することで、ミドル脂臭・加齢臭対策につながるのです。
⑩ 湯船に浸かる
最近はお風呂をシャワーだけで済ます方も多いと聞きますが、体臭の対策としてはお勧めできません。
ミドル脂臭・加齢臭を抑える理想的な体の洗い方は、入浴してすぐ肌をゴシゴシ洗うのではなく、まずは湯船にじっくり浸かり体を温め、毛穴をしっかり開かせましょう。お風呂に浸からないと汗腺の機能が低下してしまうからです。
その後で、石鹸やボディソープで優しく洗ってあげます。その際、ミドル脂臭・加齢臭対策用のボディーソープや石鹸を使用する事でより一層の消臭効果が期待できます。
⑪ ミョウバンスプレーを使う
ミョウバンとは、硫酸カリウムアルミニウム(12水和物)のことで食品添加物に指定されています。ミョウバンは自然界にも多く存在し、天然の温泉にも含まれています。ミョウバンは他にも殺菌作用、消臭作用、制汗作用があることから美容面でも期待されています。
ミョウバンを使った商品も実は多くあり、また自宅でミョウバン水を作る方も増えているようです。
ミョウバン水のつくり方
空のペットボトルに150ccの水と5グラムの焼きミョウバンを加えてかき混ぜます。
ミョウバンは溶けにくく、そのまま一晩放置し無色透明になったら完成です。
これを原液として、10倍ほどに薄めてスプレーの容器に入れて使用してみてください。
(※はじめて使用する方は、稀に皮膚が炎症する可能性がありますので使用を中止してください)
しかし、そもそも健康体でなければ、お風呂で洗っても、ミョウバンを使っても、その場限りで根本的な原因の解決にはなりません。やはり、加齢臭・ミドル脂臭が気になる方は、食生活の改善をするしかないのです。
⑫ 有酸素運動をする
ウォーキング、ジョギング、スイミングなど有酸素運動も、体の酸化を抑えることができ、乳酸の過剰分泌も抑えることができるので、ミドル脂臭・加齢臭を予防するのに効果的です。
汗をかくことで、汗と細菌が混ざり合って体臭が発生してしまうと思われるかもしれませんが、日常的に適度に運動を続けることで、新陳代謝がよくなり、汗と一緒に体内に溜まっていた老廃物が出ていくので、結果いい汗がでるようになり、最終的には体臭が改善されることにつながるのです。
運動の習慣をつけて、体内の老廃物をなくすことはミドル脂臭・加齢臭を改善することにつながるので 、日頃から体臭が気になっている方は適度に運動した方がいいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
首の後ろのミドル脂臭・加齢臭対策は、乳酸の過剰分泌による「ジアセチル」の発生と、皮脂腺に脂肪分が増え、「ノネナール」の量が多くなるという、この2つの原因物質の分泌をいかにして減らしていくかに尽きます。
この2つの物質を減らす事でミドル脂臭・加齢臭は軽減されるのです。
もちろん、最近は専用の石鹸やシャンプー、体臭サプリメントなども多く販売されています。それらを有効に活用して臭いを抑えるのも悪い事ではありません。
しかし、基本は生活習慣の改善をした方がよいのです。どんなに石鹸で洗っても、運動をしても普段の生活が乱れていては、せっかくの努力も半減してしまいます。
ミドル脂臭・加齢臭対策は、まずは食事やお風呂、有酸素運動といった生活習慣の改善。加えて、体臭サプリメントなどを活用する・・といった対策方法を実践してみるのがよいのではないでしょうか。
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